平成21年2月15日(日)
於)東京商工会議所502

2月とは思えないほど暖かく新入生の「門出」を祝うような晴天でした。
外で立つ案内係のお父さん方もコートがいらない陽気でした。
手馴れた作業で準備も整い最初の参加者がみえたのが9時20分、9時30分過ぎに皆さん集まり始め、会場の椅子とテーブルがみるみる埋まってゆきました。
ご家族含めて80人近くの参加がありました。・・・多めに椅子などを用意しておいて良かったと思います。

説明開始10時
PTA関東支部長の挨拶からスタート
フェルミン校長より挨拶:ラサールの由来、宗教について・・文字で表してしまうと難しく感じますが、いつもとてもやさしく教えてくださいます。

学校紹介ビデオ10時15分〜
年中行事:市内観光、体力つくり、フィールドワーク、学園祭‥寮生活:入浴、洗濯、食事、義務自習など
これから、始まる函館ラサールでの生活。不安と期待でいっぱいでしょう。
「進学優先ではなく、心の成長をはぐくむ学校」

井上副校長より説明:「生半可な気持ちで子供を預けてはならない。」とキッパリおっしゃった言葉が心に残りました。「不正義は正義で返す。」というお考え。自分の息子も預けてよかったとつくづく思いました。親の支え方について、手紙のやり取りや信じること、見守ることの大切さを再確認いたしました。また入学を決めている方の挙手を求めるとほとんどの方が手を上げておりました。

中一のお母さんより体験談
寮生番号を自分で記入させることで自立を促したお母さん。息子さんから貰った手紙を読み上げて、心の成長を感じました。

中3のお父さんより体験談
ガールフレンドや部活、寮生活の赤裸々な体験談。
自分の悩みは自分で解決。「見守ることの大切さ」を考えさせられました。

12時過ぎ時間どおりにつつがなく終了いたしました。

[中学入試]

本日お集まりの皆様、合格おめでとうございます。
中学受験は、親子二人三脚と申します。短くも長い道矩、本当にお疲れ様でした。
本日この場に立たせて頂きましたのは、昨年息子が合格致しました時、自分の経験が役に立つなら体験談として話して欲しい。そして、私も約束をした以上、いつか果たさなければ、という思いからでございます。 少しでも、皆様のお役に立つ事が出来れば幸いです。

 さて、我が家は1つ違いの兄と息子の2人兄弟です。現在は、それぞれに寮のある中学に進学し、主人・主人の母・私、そして愛犬ラブラドールとの生活です。
函館ラ・サール中学校を目指すきっかけとなりましたのは、小学5年生の秋、漠然とではありますが、本人も受験しようと決めていた頃、偶然、学校説明会があることを知り、息子を誘いました。珍しく1つ返事。それから数週間後、ドキドキと会場に赴き最前列にてお話を聞き入る事になりました。ふと後ろを振り返れば、会場からあふれる人々。完全に息子は圧倒され、KO状態になりました。しかし、最後にフェルミン校長先生との力強い握手と、『待っていますよ、函館へいらっしゃい』とのお言葉に、その時から息子の函館ラ・サール中学校への思いは、一直線!となりました。
紆余曲折、無謀な挑戦ではございましたが、『絶対に受験は止めない!ラサールに入る!』と言い続け、前期入試の後、追加合格を頂くことになりました。最後までやり抜く、夢は絶対に諦めない!ということを初めて学んだ瞬間だったに違い有りません。

入寮・入学の準備が始まり、主人からは『ママがラ・サールに入学するんじゃないんだよっ』と指摘を受け、息子からは自分でやるから、と一言。ラ・サールに入りたいと決意した時から、既に自立は始まっていたのかもしれません。自分自身のことですから、今後は全てが自己責任となるわけです。実際、1年が経とうとしているわけですが、寮生番号や氏名を縫いつける以外、自分で自分の記名を注意しないと誰のものか解らなくなり、紛失し気が付かないという事もあると思います。どうしても、親が手を出してしまいがちですが、出来ればお子さま主導でこれからの準備を始める事が、今後の事もふまえましてお勧めなのではないかと感じました。
制服の採寸では、函館ラ・サールのブレザーに袖を通し、着替えをすませた息子はもう、立派な中学生に見えました。はにかみながらも、嬉しそうな姿に、私も胸が一杯になりました。時間はあっという間に過ぎ、入寮・入学式を迎え、合格したら一緒に行こう、と約束していたので、私はこの時初めて函館に赴きました。テキパキとこなす先輩方、チューターさんを先頭に寮内を案内して頂きました。

自習室、そして80人部屋。実に壮観であり、所狭しと子供と親がひしめき合っておりました。息子は、短時間の間にすっかりここの住人で在るかのように振るまい、私と、私の母だけが置いてけぼり状態に。何も心配ない!と安心し、翌日の入学式に臨みました。
静寂の中、流れる校歌・学生歌に感動を覚え、この日を迎えられた事を心から感謝致しました。既に友人も沢山でき、遠くからではありますが元気そうなその様子を見て、函館を後に致しました。帰りの機内では、函館上空を旋回し一望した景色に、止めどなく涙が溢れてしまったのは言うまでもありません。
中学生活を満喫し、学園祭に赴いた時の話です。いつどのような時にお会いしても、フェルミン校長先生は自らお声をかけて下さいます。学園祭にてお会いした時、息子の細かな普段の様子をお話下さり、それは各教科の成績にまで及びました。突然お声をお掛けしたのにも拘わらずの出来事に、私も驚かされました。
『中学生活を楽しむだけなら、誰にでも、どこでも出来ます。それだけではダメです。田村君の夢は何ですか?』
と私に尋ねられ、その夢に向かって無い事をご指摘になりました。加えて、『お母様は、手紙を書いていますか?』とも尋ねられました。子供を支えるのは、母親の愛情と家族の愛であるとご指摘頂きました。その後、お言葉の意味を深くかみ締め、週に1度は必ず手紙を出す事になりました。季節ごとに変わる便せんや封筒を駆使し、時には自分で便せんを加工することもございます。今まで気づかなかった思いや、私にとりましても勉強となり、多くの事に目を向けることになりました。
このように、生徒一人一人の個性に目を向け、私達にまでお気遣い下さる校長先生が外にいらっしゃるでしょうか?

また、先日このようなことが在りました。この冬休みの帰省前日のことです。
息子は成績不振から指名補習となり、1週間ほど長く学校に残りチケットの手配から最後の最後まで寮内に残ることになりました。
夕食は、中学生1人、数名の高校生達との夕食になったそうです。高校生も事情を察してか大人の対応をして頂き、勉強の事、将来の事を話してくれたそうです。
 『田村くん、将来何になりたいとか決まってる?』と聞かれ、息子は大きな夢があり進学したはずでしたが、その時、『さすがに夢が語れなかったよ。。。』とこの時の出来事を話してくれました。きっと、複雑な心境だったに違いありません。しかしながら、『頑張れよ』と温かくも力強い言葉に、真剣に考え、励まされたのも事実でございました。もし、親元にいればきっと毎日反抗期を迎えた息子と、日々大喧嘩の末、現実逃避という事もあったかもしれません。ですが、同級生同士だけではなく、学年を超えた、心からの交流があるのも寮生活の良いところではないでしょうか。先輩方も、中学校生活を経験し解っているからこそ分かち合えたことだと感じました。
確かに、『ファミリースピリット』は受け継がれているもの、と思います。
 
昨今、人間関係が希薄になり悲しい世の中に変わりつつあります。こういう時だからこそ人間力を磨かなければなりません。副校長先生がおっしゃる通り寮生活は、ストレスも不満もあると思います。ですが、社会に出れば更に不自由であり、深刻な問題が起きるのは必然です。
中学生からの寮生活とは、誰もが歩む道ではありません。ですが、ロバート・フロストの詩「選ばれざる道」にもありますように、誰もが踏みしめる道ではないからこそ困難も多く、乗り越えなければならない事も多いでしょう。それだけに、そこから導き出された経験は、何事にも負けないほどの勇気と、自信へと変わるものだと思います。
   
今、親として出来る事は何か。
それは、『信じること』『見守ること』なのではないかと感じています。小学生までは、子供の前から手を差し伸べ、共に歩いて参りましたが、お預け致しました今は、手探りではございますが、子供の成長を見守る事の重要性をひしひしと感じる毎日でございます。お互いの距離が冷静さを保ち、家族を思い息子を思います。
   
最後に、皆様がご健康に留意され、入寮式・入学式をお迎えになることを心から願い、再びお会いできる日を楽しみに、ご挨拶とかえさせて頂きます。
ご静聴ありがとうございました。

皆様合格おめでとうございます。
本日は、わたくしと息子が過ごした約一年のお話をさせていただきます。
少しでも今後のご参考になればと思います。

まず家族構成ですが、4人家族です。
私は東京で公務員をしております。
妻は民間で働いております。
妻は土曜日、仕事があるので塾や学校説明会などの土曜の行事はもっぱら父の役目です。あとは公立中学に進んでいる姉です。
勉強嫌いでいつも尻を叩かれている姉を見ていた息子は小学5年の秋に自ら受験をすると言い始め、遅まきながら6年春から復習塾を辞め受験塾に通い始めました。勿論、4年生以前から受験塾に通っている生徒にかなうはずもなく、下から2番目のクラスでもがきながらも頑張っておりました。
函館ラサールの説明会は2回参加しました。5年生のときは息子と2人で行き良い学校だと感じていました。息子もその時初めて意識したと思います。6年生の時の説明会は母が同行して3人で行きました。その時母が井上先生のハスキーなお声と絶妙な会話術にイチコロになって絶対行かせたいとすぐさま学校見学を申し込みました。
余談ですが、函館は私の父の出身地で私自身何度も訪れたこたがある場所であります。親戚も複数おり私と同年代のいとこも函館ラサール高校卒業生しております。学園から数100mのところにも叔母が住んでおり、何か親近感と因縁めいたものを感じておりました。
学校訪問が決まった12月。連休が取れない妻からの命令で息子と二人、雪が深々と降る函館へ降り立ちました。函館ラサールで案内をしてくださったのが、フェルミン校長先生でした。
父の影で校舎を見るだけと思っていた息子は、校長室に通されフェルミン先生との1対1のお話に頭が真っ白になって30分位の間ほとんど会話ができないで終わりました。最後に握手していただき頑張ってくださいと激を飛ばしてくださいました。
帰りに泊まった湯の川温泉でお湯に浸かりながら話をしました。
「お父さんやお母さんはとても良い学校と思うけど最終的に駿がいやだったらやめてもいいよ。」
「・・・・・」
「俺、合格したら函館ラサールに行くよ。」
結果は追加合格でしたがかろうじて入学を許可されました。その時の喜びは言うまでもありません。特に親がですが。
さて入学が決まり、制服を作ったり、持ち物に名前と寮生番号をいれたり、
あれが無いこれが無いと買い物に奔走したりで感慨に浸るまもなく、時間が過ぎてゆきました。
母親の絶え間ない作業を横目に父は入学式には望遠カメラが必要だからとカメラ屋さんに出かけたりして忙しい日々を送っておりました。

そして入学式へ。
東京では考えられない暖房設備が整った十分に広い体育館で式が無事に終わりいざ息子とお別れとなると母は目を潤ながらも我慢しておりましたが、帰りの函館のレストランで学校とは無関係な家族が楽しそうに食事している光景を見て堰を切ったように号泣しておりました。
わたしは泣きはしませんでしたが、自分が12歳の時と比べると何と世の中変わったものだと思い、息子の大きな決断に父を超えるのに時間はかからないと安心とも不安とも思える妙な気持ちになりました。
さて、入学後のエピソードというか感じた何点かお話したいと思います。
まずお小遣いのお話です。中学生のお小遣いは上限7000円と決められております。
ほとんど7000円を送っているみたいですが・・・
我が家ではお小遣い制度が無く欲しいものはその場の自己申告で買い与えておりました。
初めてのお小遣いを何に使ったのか興味があり買い食いにでも使ったと思い聞いてみたところ「ロッカーの中が臭くて嫌だからリセッシュ買ったよ。2つね」といい目が点になりました。息子が清潔フェチだということを新発見いたしました。また週に1回アイスを買う日と決め手おり頑張った自分にご褒美を上げているのだそうです。
スナック菓子やアイスクリームなどの間食が習慣化している方は買い食いで結構大変みたいです。
続きまして、
毎月23日はフミの日で必ず手紙を書くのですが、彼は勿論手紙など書いたことは無く初回の内容も
「僕は頑張っています。みんなも頑張ってください。」だけの3行文でした。
残りの空白は大好きなカピバラさんの絵で色鉛筆で書いて埋まっていました。どっちにどれだけの時間をかけたのかは容易にわかりましたが。
しかも宛名が母親あてで連名が父になっており速攻でクレームの電話をしました。家の中ぐらい父を立てなさいって・・・
切手が貼っていなかったこともありましたし、過小料金で郵便局に不足分を払いに行ったこともありました。
でもさすがに毎月書きますので今では部活でライバルが出来たなどと少しづつですが長文になってきております。
2枚になる日が何時になるか楽しみでもあります。
強制的でも手紙が来ますので返事も書かなくてはなりません。ほとんどを母親任せにしておりますが、2回ほど私も息子に手紙を出しました。1度は第一中間テストの前です。
中学ではじめてのテストなのでここで駄目になると非常に厳しい6年間になるから頑張りなさいみたいな励ましの内容だったと思います。
本人も頑張って親の予想以上の点を取ってくれて驚きました。手紙が効いたかどうかは不明ですが・・・
そのほか
寮生は土曜を除く毎晩7時過ぎから10時過ぎまで正味2時間半の義務自習があります。
勿論勉強以外は禁止されています。
息子はバレーボール部に入っており部活と勉強は普段から頑張ってやっているそうですが
ある日、練習で疲れた時、知らず知らずにウトウトしてしまったそうです。すると寮の先生に肩をポンポンと叩かれスーと椅子を抜かれたそうです。暫く立って勉強した後、先生に謝って椅子を返してもらったそうです。
もっと厳しい罰もあるようすがそれはおいおいご子息からうかがってください。

居眠りするくらいなら部活を辞めようとか考えないのかと聞くと、
「それは考えていない。きついけど楽しい。先輩も優しいし何しろ受験勉強の時から運動不足だったし中学に入ったら運動部に入ろうと決めていたんだ。高校生までは最低でも続けるつもりだよ。」と言いました。
さらに「それに運動して勉強すると就寝時間が来るとすぐに寝られるしホームシックになっている時間もないし他人のいびき等に悩まされることも無いのでいい事だらけだよ。」と申しております。

皆様も入寮した暁には運動部への入部を考えてみてはいかがでしょうか?
因みに去年優秀な成績で東大に合格した高校生も寮生で運動部でバリバリやっていたと聞いております。
函館ラサール学園の人間教育重視いわゆる文武両道と思いやりの心を育てる校風を考えると大変息子に適した学園に思えてなりません。
義務自習は寮生の学力の差がつく唯一の時間です。
進学塾では先生から課題を与えられて淡々とこなす受動勉強になれた生徒が多いですがここでは、自分で計画を立て実行する能動勉強が必要になってきます。特に英語は始めて触れる子も多く差がつきやすいみたいです。
学校や寮でもいじめに関してはしっかり目を光らせていてくださいますし、フェルミン校長先生や寮の先生方は親同様いやそれ以上に優しく、厳しく接して下さいますので自身は全く心配しておりません。
息子が居ない空虚感はありますが、学校や寮のホームページに学校の行事や寮での生活風景の写真などが頻繁に更新されます。
息子が写っている写真を見つけると家族中大騒ぎで見ておりますし、元気そうな我が子に安心したりしております。
かえって地元の学校に通うよりも親が学校内外の内容に精通できるように思えます。特に父親はそう思います。

もうひとつ申し上げたいのは、函館ラサール学園は全国規模の学校で特にここ関東支部は、お膝元の函館支部よりも多くなり、学校の大きな部分を占めております。
ほとんどの学校行事、入試、保護者会などは、PTAのボランティアでお手伝いさせていただいております。
お時間に都合が付く方は是非各種PTA委員に参加されてみては如何でしょうか。
情報の共有や、先生方との親睦に非常に役に立つのは間違いありません。
私自身、PTA活動に参加させていただいて新たなお友達が出来て、函館情報や部活動情報など広報だけでは知りえない事柄が沢山わかりありがたいと思っています。
ストイックに頑張る息子達への多少の応援の気持ちでもあります。
これがラサールスピリットに繋がってゆくものだと思います。

どうもありがとうございました。

平成20年度の前期中学合格者説明会がフェルミン校長先生、井上副校長先生をお迎えし開かれました。PTA入試委員を中心に本会をサポートし無事終了しましたので、ご報告します。

日時 :平成21年1月18日(日) 10:00〜12:30
場所 :TOC有明
参加者 :51家族 90名(内 児童は18名)


参加者は少なめでしたが入学を希望する子供さんが多数参加され、ご家族とともに熱心に聴いている姿が印象的な合格者説明会でした。

1.入試担当副支部長(支部長代理)の挨拶
  合格した皆さんへのお祝い及び函館ラ・サールFamilyの一員として関東における学校の活動を支援していることの紹介。

2.フェルミン校長先生のご挨拶
  ラ・サール学園のFamily Spiritを主題に子供たちにも判る将来を見据えたお話しをされました。

3.学校紹介ビデオ放映

4.井上副校長先生のお話
  函館ラ・サール学園の5つの特徴をキーワードに学校・寮生活について話されました。特に①人間教育重視、②生徒が全国から集まっていること、③大部屋の寮を中心に熱のこもった話でした。

5.保護者体験談
  中一のお父さんと中一のお母さんがそれぞれ体験談を話しました。

  お二人の体験談は子供の入学を経験した者には“ジン”とくる話でしたが、春に入学するご両親にとっては今後の手引きになるような話もあり有意義であったと思います。

6.質疑応答
  散会後も、校長先生、副校長先生の周りには順番にお話を聴こうとされる熱心なご両親、子供さんの姿が目立ちました。

以上