関東支部では昨年に続いて、本年も函館ラ・サール学園東京同窓会との連携企画を実施致しました。
 今年は「卒業生から保護者へのメッセージ」と題して、パネリスト5名と東京同窓会幹部の皆様4名をお招きしての開催です。
 パネルディスカッションの参加者は保護者74名でした。企画後の昼食には63名の方にご参加いただきました。想定外の人数のため、一部の方には立ち席となりましたことをお詫び申し上げます。

 東京同窓会の幹部の皆様には、社会に出て一番忙しいであろう年代の方のアサインいただき、またパネラーの皆様には快く応じていただきましたこと心より感謝申し上げます。
 また、交流委員の皆様には参加者確認および昼食会での受付やご案内など大変お手数をお掛けしました。ありがとうございました。
 実際に社会で活躍している卒業生の方々から、本当に貴重な生の体験談をお聞かせいただくことができました。出席した保護者は皆「学校」と「寮」に対し、改めて信頼を持てる環境であることを確信されたことと思います。
 以下に概要を載せさせていただきます。

                   記

日   時: 9月20日(土) 10:00?12:00
場   所: 文京シビックホール(3階会議室A+B)
パネリスト: 函館ラ・サール学園卒業生 5名
      (30期1名、35期2名、36期1名、41期1名)
内  容:
  沢山のコメント、エピソードいただきました。一部を記載します。

①学校生活、寮生活で得たこと(社会で役立ったこと)
 ・自ら考え行動することの大切さ
 ・人と接するときのバランス感覚を身につけることができた
 ・相手の価値観を認めることの大切さ
 ・離れて初めて親の大切さに気付いたこと
 ・かけがえのない友情を得た。同室の彼らとは兄弟同然の間柄。「友情の共同体」。

②在学中のエピソード
 ・定期試験後の共同料理の思い出。素晴らしいものができたと実家に写真を送ったところ、「こんなにひどい食生活なのか」と実家から結構な量の食べ物が送られてきた。非常に不本意であった。
 ・金も無く、寮から鹿追町大沼国定公園の北の町)までと、登別から札幌までの2回徒歩旅行をした。
 ・寮では度々は理解しがたい「はやり」が発生する。奇声での挨拶、みんながジャミラになる「じゃミラ事件」などなど
 ・説諭は「どうすべきであったか」を本人が述べるまで続く。寮の規則はよく考えると合理的である。
 ・「ミス・ラサール」廃止の際の話し合いでは、大人である「先生たち」が高校生の若造相手に真剣にぶつかってきてくれた。

③保護者に伝えたいこと
 ・保護者は「見守る」、「支える」ということが大事
 ・勉強・課外活動・寮生活で様々な物を得られる。有意義な高校生活を送れると実感。
 ・様々な人がいる中で、寮生活を送りつつ、自分のポジションを自然と作っていくというのは、まさに社会の縮図であった。
 ・みんな自ら考え、議論し行動している。親からの強制はしないでほしい。際限なく広がる発想を否定しないでやって欲しい。
 ・たまに実家から送られてくる小包は嬉しいものである。

                                  以 上